食品衛生学雑誌第57卷論文賞

摘要

2011年3月に発生した東日本大震災を原因とする東京電力福島第一原子力発電所の事故 は、飛散した放射性物質による農畜水産物汚染へと繋がった。これほど大規模かつ広範な 放射性物質汚染は過去に例がなく、消費者の最大関心事の1つとして、汚染された食品を 摂取した場合の健康影響が社会的な注目を集め、情報の少なさから不安が広がった。