紫外線による⊥酸化二窒素及びメタンの分解に関する研究

摘要

下水道事業から排出される温室効果ガスには，水処理や汚泥焼却プロセスから発生するー酸化二窒rn素が大きな割合を占めているほか，メタンもある．rn東京都下水道局では，今まで主として汚泥焼却プロセスから発生するー酸化二窒素の削減に取り組んできrnたが，水処理プロセスから発生するー酸化二窒素やメタンについては，希薄かつ多量であることもあり，削rn減は非常に困難であった．rn筆者らは，水処理プロセスから発生するー酸化二窒素とメタンを分解できる手法として，紫外線の分解効rn果に着目し，紫外線（波長185nm，254nm）によりそれらのー部が分解されることを確認した．rnまた，対象ガス分解率と雰囲気ガス，紫外線照度，照射時間及び対象ガス濃度の関係を調査し，雰囲気ガrnスの種類や水分の有無が大きな影響を与えることや，紫外線照度が大きく，照射時間が長いほうが．分解率rnが高くなるという知見を得た．rn本研究における分解率の最大値は，ー酸化二窒素で4.6％，メタンで32.0％であった．