下水汚泥溶融スラグからのリン回収に関する基礎的技術の開発

摘要

本調査研究で得られた成果は右のとおりである。①下水汚泥溶融スラグからのリン脱着は5%硫酸酸性下で60℃、3時間振盪で脱着率97.6〜100%であった。②下水汚泥溶融スラグからのリン脱着液からのpH変動によるリン回収率はpH7が最もリン回収率がよく、かつアルミニウムと鉄の回収率が比較的低かった。③下水汚泥溶融スラグからのリン回収でも溶融飛灰や焼却灰と同様、アルミニウムがリンと同時に回収されてしまうため、アルミニウムの分離が課題である。