つくば巿における防風林の分布変化が周辺の境に与える影響

摘要

本研究では,つくば市北部に位置する旧豊里町区域を対象に平地林の分布の変化とそれに伴う風環境の変化の調査を行った。当地域は冬季に冷たく乾燥した「筑波風」が吹き込む地域であり,防風・防砂を目的とした平地林が植えられているが,面積は減少傾向にあるといわれている。平地林の連続性や集落内における配置が変化したことによる集落内やその周辺の風環境の変化について調査を行い,今後の平地林の保全に向けた基礎的な知見を得ることを目的とする。