為替政策に影響される日本のエネルギー政策原油価格が半値でも輸入価格マイナス8.9％

摘要

ニューヨークのプラザホテルで1985年9月22日、日米英独仏の蔵相と財務長官、中央銀行総裁が集まり、外国為替市場での為替レート安定化が合意された。いわゆるプラザ合意である。ドル安への協調行動を決めたもので、米国の狙いはドル安で自国の輸出競争力を高め、米国の貿易赤字を減らし、特に日本の輸出競争力を抑えることにあったと言われている。1ドル=240円だった円相場は、年末には200円を切り、1988年の年初には120円まで円高が進んだ。わが国は、これをきっかけにその後のバブル経済に突入し、バブル崩壊後の"失われた20年間"を経験する。