日本のカイゼンはプロセス改善が中心日本型QC活動さらに革新的なものに

摘要

日本の「カイゼン」は、製造過程での効率アップ、コスト削減、QC(品質管理)活動も担い、大きな生産プロセス改革を成し遂げた。自動車産業や各種メーカーはこの活動を継続•進化させながら、新しい技術や製品を作りだしてきた。カイゼンは、企業のイノベーション活動も担ってきたわけだ。プロセス改善の要点は、現場からの提案やチーム全体で考え抜いた集団活動の結果を、企業の経営陣がくみ上げて実施し、さらに改善していくというPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)の繰り返しだ。若手社員への技術伝承にも役に立つ。ただ、継続して繰り返すだけに、同じ製造施設である程度時間が経過すると、活動参加者にマンネリと飽きが出てくる。効果的に活動を継続するには、会社全体でのモチベーション喚起が必要だ。