考える教育・見える教育・体感する教育を目指す東北電力・総合研修センターが実施する「安全意識向上のための体感研修」

摘要

電力現場において，若手社員の早期戦力化が課題と言われる中，東北電力総合研修センターでは，「考える教育」，「見える教育」，「体感する教育」を目指し，様々な取組みが行われている。今回は，その取組みの中から「体感する教育」の一つである「安全意識向上のための体感研修」について話を聞くことができた。この体感研修では，実際のものを見て，触って体感し考えさせるといった受講生の五感をフルに活用させるため，教材などは，講師自ら体験実施を行い試行錯誤を重ねながら容易に手に入る資材を使って作成されている。素朴な教材ではあるが，その効果は所期の目的を十分に満たすものとなっている。“「危険なこと」を「安全」に体験させる”という二律背反するテーマの実現に向け，同研修センターが行った取組みを紹介する。