東北電力·八戸火力発電所5号機コンバインドサイクル方式による営業運転開始

摘要

東北電力·八戸火力発電所5号機(青森県八戸市)が営業運転を開始した。今年3月からコンバインドサイクル方式(燃料：軽油，出力：39.4万kW)での発電を開始し，これまで各種試験を行っていたが，8月6日，すべての試験が終了し，営業運転を開始した。同発電所5号機は，東日本大震災により太平洋側にある火力発電所が甚大な被害を受けたことを踏まえ，早期に供給力を確保するため，ガスタービンと発電機により構成されるシンプルサイクル方式(燃料：軽油，出力：27.4万kW)を採用し，2012年7月から営業運転を開始していたが，環境負荷を低減する観点から，排熱回収ボイラー，蒸気タービンおよび発電機を追加設置するコンバインドサイクル化工事を，2012年6月より開始し，低騒音·低振動工法を採用するなどして工事を進めていた。