京都大学発，核融合炉向け装置の設計•開発: 日本発の核融合テクノ口ジーで,新しいエネルギー産業を創出し,世界の環境問題を解決する

摘要

核融合エネルギーは，火力発電のようにC0_2を排出することがなく，原子力発電よりも安全な大規模発電ができる上，燃料製造などを通じて分散電源にも対応できる，エネルギー問題•地球環境問題を解決する発電方法である。「地上の太陽」とも呼ばれる核融合は，安全で無尽蔵な核エネルギーを利用できる方法として.1950年代から研究が始まった。現在，フランスで建設が進む，実用規模の世界初の核融合実験炉である国際プロジュクトITERの運転開始が視野に入っており.さらにそれに続いて，今世紀半ばまでに原型炉を稼働させる計画が世界で進hでいる。もし実現すれば.燃料はほぼ無尽蔵，高レベルの放射性廃棄物も出ないという夢のエネルギーとなる。