「社員が活き活き働いている」会社を目指して：社会変化への適応令和時代の働き方改革の視点から

摘要

本誌読者の皆さんは，昨今の働き方改革について，どのように感じているだろうか。働き方改革は，総労働時間削減や，残業抑制とイコールであると考えてはいないだろうか。はたまた現場の実態を無視した数字目標ありきの施策であると内心思っていないだろうか。この働き方改革は，たとえば残業抑制等の「やることリスト化」された項目を半ば強制的に実行している企業が多く見受けられる。本来，社会として，もつと言うと会社として何を目指すのか，そして，その目的や方法論は如何にしていくかといつた基本をすベて飛ばして，やることだけが降ってきているのでは，その会社にメリットを発揮させないだけでなく，逆にデメリットとなるケースがあり得る。