嫌気性消化汚泥のチクソトロピー現象のモデル化

摘要

嫌気性消化槽の撹拌混合には槽内の汚泥のレオロジー特性が大きく影響を及ぼすと言われている。チクソトロピー性の擬塑性流体として振る舞う嫌気性消化汚泥の粘性を数式で表現することを目的とした。擬塑性粘度μpおよび構造指数npの両方がそれぞれ剪断付与によつて時間変化する挙動を，剪断付与に伴いそれぞれのパラメータについてのチクソトロピーパラメータの減少速度がそれぞれ2次反応式に従い.その速度定数が剪断速度の累乗関数になるものとしてモデル化した。このモデルによるフイツティングは，剪断付与下の嫌気性消化汚泥の擬塑性粘度μpおよび構造指数npの両方の時間変化の測定結果に良好にあてはまった。