DMO 法人による歴史・文化施設を活用したまちづくりに関する研究

摘要

現在、日本の観光振興のコンセプトは行政や観光関連事業者中心の「旅行振興」から、他産業や住民等も一体となって旅行者を受け入れる「観光地域づくり」へと変化してきており、分野横断型組織の必要性が指摘されている。政府は2015 年にDMO 法人登録制度を導入し、DMO 法人が地域の「稼ぐ力」を養うためのブレーンとなることで地域振興への寄与とともに歴史・文化施設を活用した観光まちづくりの担い手としての役割も求められている。そこで本研究ではDMO 法人が取り組む歴史・文化施設を活用した観光まちづくりと分野横断型組織としての行政、地域住民との連携の実態を明らかにすることを目的とする。