艦艇航走技術(構造強度技術)

摘要

艦艇の「構造強度技術」には、一般の船舶と同様の波浪荷重等の運航に係わる強度を確保するだけでなく、水中を行動する潜水艦が水圧に耐えられるだけの強度を確保すること、機雷、爆雷、魚雷、爆弾、ミサイル、砲弾などの水中爆発による衝撃、直接命中したことによる爆発、弾片や破片の貫通による被害およびこれらによって生じる火災や浸水に対して、人員や重要区画をるための構造に関する技術が含まれる。また海水中での探知源となる水中放射雑音の低減および自艦の音響探知機器の性能への悪影響を低減するための、艦内機器から発生するいわゆる機械雑音に対する低減技術も含まれている。本稿では「艦艇用材料」「耐衝撃構造」「機械雑音低減」について諸外国の事例および民間技術の動向を交え、最近の研究事例とともに紹介する。