ホプキンソン棒法の爆藥衝撃感度試験への適用に関する研究

摘要

爆薬は外部からの衝撃に対して燃焼や爆燃、爆轟等の反応を示すことが知られている。爆薬の衝撃に対する反応のしやすさを示す尺度を衝撃感度と呼び、爆薬の製造、保管上のみならず、弾薬の運用上においても重要な項目である。爆薬の衝撃感度の評価方法としては、火薬類安全性試験方法（NDS K 4826)において規定されている落つい感度試験、落球感度試験、カードギャップ試験等や、STANAGにおいて規定されているIM試験等があり、これらの試験により爆薬の衝撃感度について相対的に評価することが可能である。しかしながら、これらの試験方法では爆薬に対して印加される圧力の印加時間や最大圧力を考慮した衝撃感度を得ることができない。