そもそも肺炎って何？

摘要

ついにCOVID-19の流行はパンデミックとなつた。このコラムが掲載される頃にはピークを越えていて欲しいと願うばかりである。この感染症は重篤な肺炎を引き起こしているが、そもそも肺炎とは何だろう。肺は口、鼻を通じ、気管からさらに枝分かれするたくさhの気管支とその先にブドウの房のように連なっている肺胞から作られている。肺胞の大きさは10分の1mm程度で、その数は数億個にのぼるとされている。気管支や肺胞のまわりには間質という組織があり、これも炎症を起こすことがある。肺は酸素と二酸化炭素のガス交換のために外界とつながっているため、さまざまな異物や微生物にさらされる。通常は咳や痰の形で異物を外に排出し、肺胞を守っているのだが、守り切れなくなって炎症を起こした状態が肺炎である。原因としては細菌、ゥィルス、化学物質、食物などがある。風邪の場合は気管支までの上気道の炎症であるが、肺炎は奥深くの炎症なのである。炎症を起こした肺胞はガス交換ができなくなったり、壊れてしまったりするため、重症になれば体全体が深刻な酸素不足におちいる。細菌性肺炎には抗生物質が有効であるが、今回のCOVID-19には決め手となるクスリがない。咳のある人はウィルスをまき散らさないよう咳ェチケットを守り、みhなで手洗いにつとめ、難局を乗り切るしかない。