世界一の都市東京を目指して

摘要

下水道事業の役割は、汚水の処理、雨水の排除という基本的なものに加え、良好な水環境の実現や地球温暖化防止策の推進、下水の持つ資源の有効利用など多様化しております。さらにまちづくりへの貢献や培ってきた技術の継承など新たに取り組むべき課題にも対応していかなければなりません。例えば、地球温暖化対策に関しては、下水道事業は、都内の総電力消費置の1%を占め、都の事業の中でも最大の電力消費事業であり、エネルギー使用削減に大きな資務を負っています。さらに、今後、浸水対策、合流式下水道の改善などの事業実施に伴いエネルギー使用量の増加が見込まれることから、再生可能エネルギーの拡大や省エネルギー化を加速、進化させ、エネルギーの効率化に努めなければなりません。そこで、総エネルギー使用量に対する再生可能エネルギー等の割合を10年後の2024年度までに20%以上とすることを目標とした下水道事業におけるエネルギー基本計画「スマートプラン2014」を策定しました。新たな技術開発による汚泥焼却時の廃熱を活用した新たな発電システムや、汚泥焼却時に電気や補助燃料を必要としないエネルギー自立型の焼却システムなどの開発•導入などにより、目標達成に向け取り組んでいます。