海洋プラ問題への実効ある政策を求める緊急会合を実施

摘要

WWFジャパン，グリーンピース•ジャパンなどによる「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」は6月3日，衆議院第二議員会館で「海洋プラスチック汚染問題緊急会合」を開催した.政府は,G20大阪サミットを念頭に「プラスチック資源循環戦略」を策定，基本原則「3R + Renewable」のもとマイルストーンとして，リデュース；①2030年までにワンウェイプラスチックを累積25%排出抑制⊿リュース•リサイクル；②25年までにリユース•リサイクル可能なデザインに，③30年までに容器包装の6割をリユース•リサイクル，④ 35年までに使用済プラスチックを100%リュース•リサイクル等により有効利用⊿再生利用•バイオマスプラスチック： ⑤30年までに再生利用を倍増，⑥30年までにバイオマスプラを約200万t導入-を掲げている力5,同ネットワークではこれらを不十分として，現状への理解を深め解決に向けた更なる政策•対策を促す目的で本会合を実施.東京農工大学•高田秀重教授の講演，ネットワークに参加するNGO 9団体による発表が行われ，「使い捨てプラの大幅なリデュースが最優先」「30年までの期限付き目標，法的拘束力をもつた国際的枠組みが必要」 (WWFジャパン）.「プラごみ輸入国の環境•健康被害は深刻」「使い捨てに頼らないビジネスモデルへの移行を」（グリーンピース•ジャパン），「事業者責任を明確化すべき」（容器包装の3Rを進める全国ネットワーク），「拾うだけではもはや解決困難」（全国川ごみネットヮーク）などの指摘があがった.