ICTを活用した高速道路の新しい役割

摘要

21世紀の日本においては，高速道路の役割がICTの活用によって多様化するという観点から本論をまとめた。その先駆けとなるのが，新東名高速道路の一部区間開通であることば偶然の一致とは思えない。1993年の名神高速道路開通時と比較すると，車両性能の飛躍的向上と，移動体通信を利用したITS等，ICTの発達と普及を挙げることができる。世界をリードする新しい高規格道路の出現と先進的なICT普及のタイミングが正にあらかじめ計画されているように一致しているからである。