一人の若手研究者の経験と研究テーマの模索

摘要

私は一昨年に現在所属している大学院の専攻で博士の学位を取り終え，昨年4月に助教になったばかりの若手の研究者である。研究者として全く経験の浅い私に，学生のころからご指導頂いている橋梁技術者の方のご紹介で本誌に投稿する機会を頂いた。学術論文誌以外の雑誌にこのように自分のことを書いて投稿するのは初めてのことであり，どのような内容がよいか少し悩んだが,本コーナーでは「若手技術者が自分の仕事や感じていることを素直に書いてもよい」ということで，土木の分野からすると少し変わっている私の今までの研究を通じての経験と現在模索している研究テーマについて少し述べさせて頂こうと思う。