設立1年目の若手スタジオが組織づくりから考える

摘要

映像業界では、現状の2Kサイズの解像度から近い将来には4K、そして8Kフォーマツトの採用がほぼ決定していることもあリ、アニメーションの作画工程のデジタル化に対する要望の声は強まっている。一方で3DCGプロダクションによる作画的な表現が実現し、従来は作画で描かれていたキャラクターも3DCGで描かれ、近年はそれが視聴者にも受け容れられてきている状況がある。このような業界のトレンドの中、IGポートグループの一員として昨年10月に起ち上げられたアニメーション制作会社がシグナル·エムディだ。「デジタル作画でアニメーシヨン制作をする」という目的を掲げ設立された同社は、アナログ作画からのスタッフの移行と並行して、最初からデジタル作画スタツフとして新人を受け入れて教育する等、あえて組織のつくリ方をひとつに限定せずスタートした。組織の肝であるスタッフの募集に関しては"デジタル作画とその制作ェ程"に興味のある手描きアニメーターを招き入れて既存の制作フローのデジタル化を模索する一方で、デジタル作画に理解のある学校に募集をかけ、デジタルネイティブ世代の新人を発掘·採用している。ちなみに学校への求人は不定期で行なっておリ、予想を上まわる応募があったそうで、デジタルネィティブの人材育成による好循環が期待される。