旧き佳き時代特有の内燃機関が発する'生'の息吹を感じられる2シータースポーツ

摘要

事業の中心を自動車の車体製造に切り替え、社名を『スワロー·サイドカー·カンパニー』から『SSカーズ·リミテッド』へと変えた1933年当時のジャガーは勢いに乗っていた。第2次大戦後の1945年には『ジャガーカーズ·リミテッド』へとふたたび社名を変更。その直後の1948年に発表したのが、完全自社開発によるXK120だった。"120"は開発時に目標として掲げた最高速度に由来する数字。軽くて空力的にも有利なボディに"XK"というエンジン型式名の直列6気筒DOHCを搭載したXK120は、120マイル/h=193km/hを実現する生粋のスポーツカーとして登場することとなった。そしてこれがアメリカを中心に売れたことがきっかけに、ジャガーは世界進出を加速させた。