De Tomaso, Done: デ•トマソ、最後の瞬間

摘要

今から40年前のことだ。マセラティ250Fを皮切りに、その後の3500GTからギブリ、ボーラに至る全てのエンジニアリング開発の権限を手中に収めていた男は、新しくオーナーとなったその男と向かい介っていた。「すぐにここから出ていくこと。一刻の猶予もならん」。新オーナーとして会社に乗り込んで来たアレッサンドロ•デ•トマソ最初の仕事は、チーフエンジニアであるジュリオ•アルフィエーリをクビにすることだった。アルフィエーリがテストを兼ね、普段の足にしていたシトロエンSM V8がデ•トマソの命により徹底的に破壊されたのは、その翌日のことだったと言われている。