デ•トマソ、最後の瞬間

摘要

私は数多いモデナ人脈の中でも、エルマーノ•コッザほど頼りになる人物はいないと思ーている。オルシ時代からデ•トマソ時代までマセラティのエンジニアとして活躍。その後はマセラティのへリテイジを守るべく膨大なアーカイブを管理し、マセラティ•クラシケを誕生させた。60年以上社員として務めた生粋のマセラティスタであるが、自ら「モデナの歴史の生き字引となりたい」と語るように、たとえ長年のライバルであったフェラーリについて語る時でさえ、学術的とでも言えるような客観性を踏まえているのがコッザという男だ。