ツイスティステージで見た4Cの真価と本性

摘要

本誌No.442、"愛すべきミドシップ"の取材でアルファロメオ4Cをちょっとだけドライブしてしまったのがいけない。あの日以来4Cのことが気になってしょうがなかったのである。今回は幸運なことにガレーヂ伊太利屋のデモカーをしっかりとドライブできる機会を得た。ステージは箱根、しかも長尾峠から芦ノ湖へ抜けるツイスティなステージである。4Cのドライビングポジションはシートバックが立ち上がっていて、シートスライドも短め、ノンパワーのステアリングは低速ではガッツリとい。足まわりは相応に引き締まっており、エンジンルームからの騒音もけたたましい。走り系のドライバーならドライビング環境は納できるが、助手席の居心地は正直褒められたものではない。4Cはつまりアルファロメオのプレミアムでお洒落なイメージとは裹腹に、ひたすらに攻めるしかないスポーツカーなのである。