エアショー•チャイナ2014の新型機まだ謎多きステルス戦闘機、AWACS、大型輸送機について

摘要

2014年11月11～16日、珠海金湾空港（広東省）でのエアショー•チャイナ（中国国際航空航天博覧会、以下は中国国内に準じて〈珠海航展〉と呼ぶ）では、数々の新型機が披露された。先月号では「中国航空•軍事トピック」内で速報でご紹介したが、今月号では筆者の個人的分析を交えて解説したい。前回2012年の珠海航展は、中国共産党が5年に一度召集する第18回党大会と重なってしまった。党大会は〈十八五〉のように表記されて、独裁党の今後5年間の活動方針が定められるだけに最重要の会議である。そのため前回の珠海航展には要人の出席もなく、またA380など外国機の参加も少なく盛り上がりに欠けていた。今年の珠海航展は盛会で11月11日は、中国空軍創設65周年にあたった。また10回目、18周年を迎えて、中国では成人年齢が18歳ということで、大人になった珠海航展であった。東アジア最大の航空見本市として、国際的にも業界や一般に定着してきた感がある。41ヵ国と地域から700以上の企業と約130機の展示があった。また新型機による飛行展示はアクロバティックというよりも、まだ試作機、試験機らしくファッションショーのようなものであった。