女性を対象にした精神的健康質問票（WMHI）の改良について: 構造方程式モデリングによる確認的因子分析の適用

摘要

本論は、先行研究において開発された精神的rn健康尺度の妥当性の検討と、尺度の改良を行っrnたものである。rn解析対象は、地域健康診断受診者のうち、調rn査に同意が得られた女性、915名である。構造rnモデリングによる確認的因子分析を行い、適合rn度の指標（GFI，CFI，RMSEA）によりモデルのrn妥当性を検討した。rn3種類の多重指標モデルをたてた。先行研究rnの尺度を潜在変数として多重指標モデルを導入rnしたもの（Model 1）。Model 1から身体項目をrn取り除いたもの（Model 2）。さらに、階層（二rn次）因子モデルを導入したもの（Model 3）でrnある。結果、適合度の指標はModel 3のみが基rn準（GFI＆CFI＞0.90，RMSEA＜0.08）を満たしrnていた。また、Model 3のAIC値が最も低いrnため、Model 3を採用することが妥当であるとrn判断した。Model 3をもとに尺度を構築してrnCronbachによるα係数を算出したところ、信rn頼性を満たす結果を得た。rn尺度は『うつ』と『不安』で構成され、『うつ』rnはさらに2つの下位尺度「興味?喜びの喪失」rnと「抑うつ気分」から成る。抑うつを測定するrn尺度は多く開発されているが、それらは抑うつrnを1つの尺度得点で評価するものである。しかrnし、本尺度はうつを2つの側面から測定できるrnことを示唆するものであった。さらに、本研究rnの結果、質問項目数は18項目から4項目減少rnし14項目となった。対象者への負担が少なくrnなるとともに、他の質問項目を組み合わせて使rn用することが出来るなど、現実的有用性も大きrnいと思われる。