多様化するエコカーのクルマ社会

摘要

今まで述べてきたように，世界の自動車メーカはさまざまなパワープラントを開発し，予想以上の早さで実用化される時代となってきた.日本社会では省エネルギーから始まった環境意識がCO_2削減という現実的な課題と強く結びついているが，世界で戦う自動車メーカは各国のエネルギーの多様性や市場のニーズと向き合いながらパワープラントの戦略を構築している.たとえばマツダのように当面はICE(内燃エンジン)の効率を比較的ローコストで高めることを優先するメーカもあれば，あるいはトヨタやホンダのようにハイプリッドを主軸とした技術戦略をもつメーカもある.しかし，最終的にはICEの効率を高めながらハイブリッドのようなシステムを使うことになるだろう.運動エネルギーを電気エネルギーとして回収できるハイブリッドは，エネルギーのリサイクルという点では唯一無二の技術なのである.%Just like population explosion concerned in the rapidly growing emerging nations, it is anticipated that unimaginable number of cars will be start running all over the world. Energy shortfall and environmental destruction would be unavoidable if we stand by doing nothing. This article introduces the diversified powertrains of European manufacturers corresponding with the issues, and analyze not only the merchantability and expansivity but also the future strategy and the recent trends.