道路交通の安全と環境に配慮した最新の道路照明技術

摘要

道路交通は，「人·道路·自動車」によって構成されるシステムである.道路交通の安全のため，自動車運転者に対し道路状況および交通状況を的確に把握するための良好な視環境の提供を目的に道路照明施設が整備されている.日本の道路照明の本格的整備は1966年からの第一次交通安全施設等整備事業に始まり，1980年には100万基を超え，2000年には280万基，現在では約400万基に達しているといわれている.その間，設置基準の策定や照明器材の技術開発等の進展により，適正で効率的な道路照明整備が進められている.本稿では，道路照明に関する基準，最新の道路照明技術および視環境評価技術について紹介する.%Road lighting equipment provides visual environments that allow us to recognize road conditions,traffic conditions,presence of obstacles etc.rhe first part of this paper explains the circumstances leading to the establishment of rules,including standards and specifications,related to lighting environments.The next part introduces latest road lighting technologies as well as evaluation technologies to control lighting environments.