エッセイ：木の建築についてペッカ・ヘイッキネン

摘要

人は14,000年前にすでに、木でできた道具を手にしていた。また、8,000年前の洞窟壁画には、最も古い建築材料の1つである木が使われる様が描かれている。このように、木の建築材料としての歴史は古い。そのため、木がもつ性質や、またそれが人や環境に与える影響は、今日見られる人工的建築材料とは対照的に、広く知られるところとなった。木は現代的な材料ではない。それは、きわめて古く、また同時に未来の材料である。