スミルハン・ラディク: 銅の家 2

摘要

この建設では、38.5×95cm、厚さ0.3mmの縁を曲げた電解銅によってリズムをつけた構造が周辺環境に見られる一定の特徴を模造する。地面に崩落した屋根瓦による重い炉棚を見ると、それはこの地域に大量に見ることができるもので、シンプルな形状だったものが度重なる増築と倒壊によって今や変形し、それらの下に深い影をつくり、その外皮の色合いが延々と続いている。1階の真ん中には木製デッキの中庭が設けられ、それを囲んで冬季の通路が配置される。夏の間、この中庭の大きな窓が開放されると、この住宅の内部を斜めに貫く視界が現われ、寝室や中庭、居間・食堂、テラスや庭園、さらにはその向こうの渓谷に至るまで一続きの眺望に姿を変える。