オーストラリアのサスティナピリティ

摘要

土地に長く住み続けてきた民族たちの生活様式から地元のディヴェロッパーが開発した建物まで、サスティナピリティに関するアイディアは、常に気候条件や文化的背景と密接に関係してきた。オーストラリアでは地域によつて気候環境が様々に異なることから、その際立った事例を全国の独特な建築の中に見いだすことができる。サスティナプルという概念は、我々が建設環境を考察し、設計へ反映してきたことで継続的に改編されてきた。新しい技術は、伝統を捨てるのではなく、コンテクストに適応させ、効率化するために用いるものとなった。今月の『a+u』では今年開催された展覧会を契機に、ウェンディりレーウィンとマリアム・グシェ、トム・ヘネガンらとともに、様々なタイポロジーや建築スタイル、小さな住宅から大規模複合施設といった作品の紹介を通し、オーストラリアのコンテクストにおける「サスティナピリティ」への考え方を特集する。