地域連携・大学間連携の実践型木造建築教育「木匠塾」

摘要

滋賀県立大学では、フィールドワークが教育の重要な柱として位置づけられている。そのなかで、建築やデザインを学ぶ学生を対象とした木匠塾のプログラムを紹介する。木匠塾はそもそも、木造建築について学ぶ機会が少ない大学の建築教育に問題意識を持った研究室（芝浦工業大学藤澤好一研究室、千葉大学安藤正雄研究室、東洋大学太田邦夫研究室・京都大学布野修司研究室）が、林業地をフィールドに、素材である木の生産、流通プロセスから木造建築技術に至るまでを実地に学ぶことを目的として、合同ゼミ形式で始めた活動である。