建築学会が背負った課題

摘要

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の発生から5カ月あまりが過ぎた。仮設住宅が建設されはじめた4月後半になってようやく被災地を見に行くことができたが、避難所は相変わらずの雑魚寝状態、建設中の仮設住宅は画一的な平行配置で、冬の結露対策もなされていない。これらは阪神・淡路や中越で問題となり、建築学会でもさんざん議論されてきたは ずである。