借り上げ（みなし）仮設住宅

摘要

応急仮設住宅は、居住する住家がなく自らの資力では住宅を確保できない被災者に対し簡単な住宅を仮設し一時的な居住の安定を図るものである。東日本大震災では、プレハブ等の新規建設、公営住宅等の空き家提供のほか、借り上げ仮設住宅やみなし仮設住宅などと称される、民間賃貸住宅を借り上げて応急仮設住宅として取り扱う対応もなされている。応急仮設住宅の建設は全国計で約5万3千戸、公営住宅等の提供は約2万戸なのに対し、民間賃貸住宅の借り上げは最大時約6万9千戸で他を上回る。同様の借り上げは過去の震災でも行われているが建設戸数に比べて非常に小さく、今回は大量かつ広域的な供給が特徴である。