ワークショップによる地域性の体験的学習と創生

摘要

本教育活動の特徴は、大学研究室が地方都市の再生の課題と向き合い、現地に活動拠点を構えて十数年間にわたって教育研究活動を継続するなかで、学生、地域の子どもたち、住民、行政を巻き込んだワークショップを通して多くの教育効果をあげてきたことである。現在では多くの大学が地域連携事業に取り組むようになっているが、早い時期に東京理科大学は長野県小布施町との共同出資によって、全国初の学生が常駐する「まちづくり研究所」を設立し、連携事業を行ってきた。研究所は町役場の2階に開設され、近所に宿泊施設を備えて、学生が年間を通して地域に密着し、地域住民·行政と協働してまちづくり活動に取り組める体制が整えられている。