先進的コンクリートストラクチャーによるサステナビリティの再考

摘要

これはある建物の屋上に計画された、10m×20mの平 面形状で、厚さが平均5cmのコンクリートシェル屋根です 。制作するにあたり、われわれは支保工を使わず、極め て軽いケーブルネットとファブリックを用いた型枠システムを 開発し、1週間で仕上げました。このシステムを使うことで早く 建設することができ、資材の再利用も可能になっています。さら に、資材の運搬をも簡単にしました。ファブリックを型枠に使う ことに多くの人が関心を持っていますが、軽い部材であるが ために、施工中に誤差が生じるのではと懸念されます。私たち はコンクリートの重量に対してフレキシカレに変化する軽量な ケーブルネットの形状決定方法を開発して対処しました。これにより適材適所にプレストレスを入れて形状をコントロールす ることができます。すなわち、それぞれのケーブル端部について いるターンバックルを使い、計測したジオメトリーをもとにデー タを算出し、ケーブルを締めて誤差の調整を行うようにしてい ます。このようなシステムを用いて、現場の人々と情報を共有し、 確実に建築リスクを減らす努力をしました。ジオメトリーをケー ブルネットで構成した後、ファブリックを載せていきます。また、 この屋根はCFRPで補強することで最低限の厚さを実現して います。これらにより、とても美しいシェル屋根を仕上げることが できました。プロジェクトを通して、実際に建築として成功するか どうかは、結局建設現場の人にかかっていることを感じました。 軽量で再利用できる資材を使って、廃棄物を削減できる方法 はとても効果的だと思っています。まだ、伝統的な工法と比べる と高価ですが、薄いストラクチャーが可能になったおかげで、 材料費を抑えることができたと考えています。