組織設計事務所におけるコストマネジメント

摘要

コストマネジメント講習の際に、「見積」と「積算」は同じことですか？違うとしたら何が違うのですか？と尋ねることがよくあります。そhなこと考えたことも無いと言った顔をする人の多くは、「同じもの」と捉えているようです。設計事務所は、建設工事の見積は出来ませh。建設工事の見積が出来るのは工事を実施する者(ゼネコン、サブコン、専門工事会社)です。自らがいくらで請け負うかを、当事者としての様々な思惑や先行き予測を基に決定します。一方、設計事務所は、工事費を予測するために、建設に必要な資材·材料を計算し、メーカーや専門工事会社から見積を徴収し、客観的に見て必要な費用を「積算」の手法を基に算出します。そのため、積算によって算出される「コスト」と見積「プライス」は、1割〜2割程度違うことは仕方の無いこととされてきました。しかし、最近は「プライス」に限りなく近い「コスト」を算出することが設計者に求められています。