「建築家とつくる良質な賃貸集合住宅」のつくりかた

摘要

相続税対策として有効だとされる賃貸ビルの建設。しかし相続税対策という一時の損得にとらわれ過ぎてはいけない。賃貸ビル事業とは事業資金を融資してもらい新しいビジネスを起業することでもあるのだ。建築家はその返済期間中を事業期間とした新規事業の原資となる建築物をつくるという大きな責任を負う。企画段階から完成後の運用に至るまで、成果の最大化を図るための一貫したマネジメント能力がこれからの建築家の担う役割になるべきである。