マイクロチャンネル内の液液界面微小反応場を利用する新規化学発光分析法の開発

摘要

マイクロチャンネル内の層流条件下で形成される液液界面あるいは液液界面崩壊過程を，化学発光の微小rn空間反応場として利用する新しい化学発光分析法について紹介する．著者らは，この手法をマイクロチャンrnネル化学発光分析（micro-Channel chemiluminescence analysis；MCCLA）法と称している．本稿では，まず，rnマイクロチャンネル化学発光分析法の基本概念及びその特長について述べた．つづいて，顕微鏡とCCDカrnメラを使って得られた蛍光及び化学発光の可視化画像に基づいて，マイクロチャンネル化学発光分析法の概rn念及び特長に関する考察を行った．つぎに，具体例として，シュウ酸エステル化学発光を用いた蛍光物質のrnマイクロチャンネル化学発光分析法，一重項酸素化学発光を利用したマイクロチャンネル化学発光分析法にrnおける抗酸化剤，飲料物，及び唾液の影響，更にルミノール化学発光を用いた銅（II）のマイクロチャンネルrn化学発光分析法を取り上げ，それらの基礎的実験結果を概述した．またマイクロチャンネル化学発光分析法rnの将来性・有用性についても言及する．