キヤピラリーゾーン電気泳動法による有機ホウ素系防汚剤のアセトニトリル中における分解性評価

摘要

海洋生物付着に起因する船体抵抗増大による燃費の悪化rnを防ぐため，船底には防汚剤含有塗料が使用されている．rn現在まで使用されていた有機スズ系防汚剤は，海洋生物にrn対する有害性などが問題となり，平成20年9月17日かrnら原則として使用禁止された．それに代わる船底防汚剤rnとして，日本ではビリジントリフユニルポラン（PTPB），rnジンクピリチオン等が使用されている．理想的な船底防rn汚剤の条件は，防汚効果が長く続き，海水中に溶出後，海rn洋生物に対する毒性の低い化合物に迅速に分解することでrnある，PTPBは，北米や欧州でも使用され始めているが，そrnの分解過程や分解生成物に関する報告は少ない?