消防法の性能規定化が設計に与える影響と将来の期待

摘要

消防法は平成16年に建築基準法と同様に，ルートA,B,Cの3ルートに性能規定化され，加圧防排煙や特殊な泡消火設備，スプリンクラ一設備などが総務大臣の認定を受けている。しかしながら，周知の度合いが低いこともあって，認定された消防用設備等の種類や件数は限定されている。今後，新たな発想に基づく煙制御システムや消火システムが提案され認可されることが，日本の防災技術の向上に繋がると考えられる。そのためには，消防法の総務大臣認定制度の周知ばかりでなく，評価システムの正当性や透明性および手続きの簡便性を確保することが重要であろう。%Synopsis Performance Based Regulation of Fire Service Law is promulgated in 2004 in Japan. However, only-dozens of smoke control systems or fire extinguishing systems are approved by Ministry. Performance based design for fire-fighting equipment will be accepted widely in the near future.