空気質

摘要

空気質の発表は.大会2～3日目に行われ，合計40編の発表があった。表-1にセッション一覧，図-1に研究対象•内容の内訳を示す。空気質に関する実態調査を中心に，におい，化学物質，粒子状物質，微生物に関する検討とともに，クリーンルーム，加湿器に関する研究発表がA-32は，超音波式加湿器による微生物汚染に関する報告であった。実験より，クリーンチャンバ内の加湿空気と加湿水中のEndotoxin(ET)濃度が，4～5日目から指数関数的に急増し，急速な汚染が進行することが報告された。A-33は，滴下浸透気化式加湿器の加湿量の制御性を高めるために，加湿エレメントを90°回転させる機構を設けた加湿ダンパ型加湿器に関する報告であった。従来塑加湿器と比較して高い制御性を実現できることが示された。A-34は，気化式加湿器の殺菌のために，滴下水をプラズマ処理したときの殺菌効果が検討された。プラズマ処理(間接処理）の場合，2桁程度菌数が減少した結果が示された。