通風•換気

摘要

通風•換気分野はE会場において，9月13日と14日の2日間にわたり，計40編の発表が行われた。同分野の発表件数は昨年48編，一昨年54編であるので，若干発表件数は減少している状況である。表-1にセッション一覧，図-1に研究対象•内容の内訳を示す。通風と自然換気のセッションで全体の58%を占めた。本年はちゅう房換気のセッションが15%と，昨年（25%)より減少した。2日間を通して，聴衆は多く，活発な議論が行われていた。ちゅう房換気に関する研究では，6編の発表が行われた。E-21，E-22は業務用電化ちゆう房に適した換気設計手法に関する研究で，E-21では電気回転釜使用時の適切換気量について示され，E-22ではVHS型吹出しロからの空調気流が適切換気量に及ぼす影響について示された。E-23は紫外線による調理排気中のァクロレイント排気ダクト内表面の油膜への影響に関する研究で.紫外線照射により，グリスフィルタに付着した油膜が分解されることが示された。E-24，E-25は業務用ちゆう房における局所排気フードの捕集原理に関する研究で，E-24では整流板形状の違いが捕集率へ及ぼす影響について示され，E-25では，CFDによるフードの捕捉効率，保持効率の分離手法の考え方が示された。E-26はCFDによるガスコン口上の熱上昇気流の再現に関する研究で，RANSによる計算での問題点および予測精度向上のための考え方が示された。