プラスチック製パネルラジエータに関する研究: 第1報: 温水暖房用パネルラジエータとしての材料耐久性と放熱能力の評価

摘要

本論文は，鋼板製放熱器における大重量?低耐食性?高価格の問題を解決するため，rn熱融着が可能なプラスチック材料で作製することを考え，ポリプロピレンランダム共rn重合管（PPR管）をラジエータ材料として選定し，材料の耐久性試験を行うとともに，rnこの管を主材料とする温水暖房用パネルラジエータの試作を行い，放熱性能を明らかrnにしたものである?水平単管をモデルとして空間中に管を置いた際に空気へ伝わるrnPPR管の計算放熱量は，同一サイズの鋼管のそれの約89%に相当する．温水平均温度rnと室温との温度差50Kにおける単位投影面積当たりの放熱量は，PPR管を用いて試作rnしたラジエータの場合，パネル状1列，2列タイプ及び柵形プロトタイプでそれぞれrn1049,1491,1828W/m~2，フィンなし鋼板製パネルラジエータで1181 W/m~2であった．rnこの結果，PPR管を用いたラジエータは，暖房用放射ラジエータとして十分機能するrnことが分かった．