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沖縄の地域農業振興を支える植物病理学研究の現状と展望

机译:支持冲绳地方农业发展的植物病理学研究的现状与前景

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摘要

With the renewal of staff of the Plant Pathology Laboratory of the University of the Ryukyus, Okinawa, Japan in 2016, plant protection in Okinawa entered a new era. Before then, fungi, oomycete, bacteria, and nematodes were the target pathogens of our research. Since 2016, virus has been added to the list of the research targets. The diagnostic ability of the laboratory has substantially improved with the availability of new molecular biological facilities and a greenhouse that is maintained for the cultivation of tropical crops. As a result, when new diseases emerged in Okinawa, their causal agents were rapidly identified in a few years' time. Crop protection is one of the most important factors in the promotion of local agriculture in Okinawa. Now, we can contribute to governmental plant protection organizations in Okinawa by identifying new pathogens and educating young plant pathologists, especially in the diagnosis of plant diseases. Additionally, collaboration with governmental organizations and local commercial companies related to plant protection would provide educational benefits to the students of the University of the Ryukyus. Here, we introduce the current status of the Plant Pathology Laboratory in the University of the Ryukyus and discuss its prospects in becoming the center of the Okinawa plant protection community.%農作物に病害を起こす原因は,害虫による食害や,糸状菌,細菌,およびウィルスなどの病原微生物の感染や無生物的ストレスによる生理障害が挙げられる.長い農業の歴史から,頻発する病害についての原因が明らかにされ,耐病性作物の育種や防除技術の開発が進められてきた.近年は,大飢饉のような大規模被害は見られなくなっているが,栽培作物の多様化によって,病害も多様化しており,国際化により地球規模で対策しなければならない病害も増えている.慣行栽培(農薬を使用した場合)における病害虫による農業生産の減収は平均30%と見積もられている.生産者の立場では,常に病害との戦いに苛まれており,30%の減収は死活問題となりうる.沖絹県は亜熱帯気候帯に位置し,農作物の栽培品目や栽培体系,さらには発生する病害虫の種類が,他県とは大きく異なり,温暖かつ湿潤な気候から病害虫が発生しやすぐ産地が壊滅する可能性が懸念されるほど強力な病原体の拡大がしばしば起こっている.例えば,カンキッグリーニング病は,沖網県および植物防疫所による監視と,罹病樹の徹底した伐採により,現在ではその被害はかなり抑えられるに至っているものの,世界規模で拡大している重要病害が未だに発生している.一時的に沖網県内で猛威を振るつたキクの緑化症はファイトプラズマによる病害であり,大きな被害を与えた.現在では,細菌性の土壌病害であるゥコン青枯病がその被害を拡大している.ゥリ科作物はウィルス性病害の発生によって,他都道府県では3ヶ月以上収穫できるのに対し,2ヶ月間程しか収穫できないなど,個々の作物において多様な病害課題が散見している.このような病害の防除には,病気に強い品種を栽培することや,病原体に対する農薬の開発が有効な手段である.一方で,それらの開発には多大な時間と労力が必要となる.それだけのコストを費やしても,対象となる病原体が特定のものに限られることは,ある意味脆弱な手段であると言わざるを得ない.特に温暖な沖網では病害は多様であり,多くの病原体に対して対応が迫られる.そこで,このような多様な病害に対する最も有効な防除手段は,早期に発見し,未然に蔓延を防ぐこと,すなわち「病害診断」である.特に沖緙県の亜熱帯性気候での栽培品目は,他県にないマイナークロップが多く,病原未同定の病害も少なくない.また,沖網県の主力作物である熱帯性果樹作物については,多年生であることから,一つの病害が,複数年に渡り収穫に影響を及ぼす.中でも感染後の治癒が不可能なウィルスによる病害は壊滅的な被害を起 こしかねない.
机译:随着2016年日本冲绳琉球大学植物病理实验室人员的更新,冲绳的植物保护进入了一个新时代。在此之前,真菌,卵菌,细菌和线虫是我们研究的目标病原体。自2016年以来,病毒已被添加到研究目标列表中。借助新的分子生物学设施和维护用于种植热带作物的温室,该实验室的诊断能力已大大提高。结果,当新疾病在冲绳岛出现时,其病因已在几年内迅速被发现。作物保护是促进冲绳地方农业发展的最重要因素之一。现在,我们可以通过发现新的病原体并教育年轻的植物病理学家,特别是在植物病害诊断方面,为冲绳的政府植物保护组织做出贡献。此外,与政府组织和当地植物保护相关的商业公司的合作将为琉球大学的学生提供教育收益。在此,我们介绍了琉球大学植物病理学实验室的现状,并讨论了其成为冲绳植物保护界中心的前景。%农作物に病害を起こす原因は,害虫による食害や,糸状菌,细菌,およびウィルスなどの病原微生物の感染や无生物的ストレスによる生理屏障害が挙げられる。长い农业の歴史から,频発する病害についての原因が明らかにされ,耐病性作物の育种や防除技术の开発が进めはきた。近年は,大复兴馑のような大规模被害は见られなくなっているが,栽培作物の多様化によって,病害も多様化しており,国际化により地球规模で対策しなければならない病害も増えている。惯行栽培(农薬を使用した场合)における病害虫による农业生产の减收は平均30%と见积もられている。生产者の立场では,常に病害との戦いに苛まれており,30%の减收は死活问题となりうる。冲绢県は亜热帯気候帯に位置し,农作物の栽培品目や栽培体系,さらには発生する病害虫の种类が,他県とは大きく异なり,温暖かつ湿润な気候から病害虫えば生しやすぐ产地が壊灭する可能が悬念されるほど强力な病原体の拡大がしばしば起こっている。例えば,カンキッグリーニング病は,冲网県および植物防疫所による监视と,患病树の彻底した伐采により,现在ではその被害はかなり抑えられるに至っているものの,世界规模で拡大している重要病害が未だに発生している。一时的に冲网県内で猛威を振るつたキクの绿化症はファイトプラズマによる病害であり,大きな被害を与えた。现在では,细菌性の土壌病害であるゥコン青枯病がその被害を拡大している。ゥリ科作物はウィルス性病害の発生によって,他都道府県では3ヶ月以上收获できるのに対し,2ヶ月间程しか收获できないなど,个々の作物において多様な病害该が散见している。このような病害の防除には,病気に强い品种を栽培するでとや,病原体に対する农薬の开発が有效な手段である。一方で,それらの开発には多大な时间と労力が必要となる。それだけのコストを费やしても,対象となる病原体が特定のものに限られることは,に意味脆弱な工具であると言わざるを得ない。特に温暖な冲网では病害は多様であり,多くの病原体に対して対応が迫られる。そこで,このような多様な病害に対する最も有效な防除措施は,早期に発见し,未然に蔓延を防ぐこと,すなわち“病害诊断”である。特に冲缂県の亜热帯性気候での栽培品目は,他県にないマイナークロップが多く,病原未同定の病害も少なくない。また,冲网県の主力作物である热帯性果树作物については,多年生であることから,一つの病害が,复数年に渡り收获に影响を及ぼす。中でも感染后の治愈が不可能なウィルスによる病害は壊灭的な被害を起こしかねない。

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