スーパーマーケットのエネルギー消費に関する研究（第16報）CFD店舗環境解析モデルを用いた空調温度及び換気量の店舗負荷に与える影響に関する評価

摘要

本研究はCFD（Computer Fluid Dynamics）を用いて，冷蔵・冷凍設備と空調の相互影響を考慮したエネルギー消費と室内温熱環境の評価を試みている．本報では室内気流の擾乱を考慮した上で，店内上下温度分布に与える影響を検討するとともに，空調設定温度と換気量変更による店舗負荷の変化特性を評価した．以下に得られた知見をまとめる． 1）出入口扉の外気侵入による擾乱が室内温度分布に与える影響を店舗環境解析モデルで評価した結果，扉開閉条件（擾乱有）では上下に空気が混合されることで，非冷什器付近を中心に上下の温度分層が緩やかとなる結果を示した．その傾向は特に夏季に顕著であった．