呼吸ケア•サポートチームにおける人工呼吸管理への取り組みと効果

摘要

当院では平成13年度より院内の呼吸療法を統括する「呼吸ケア•サポートチーム」を発足し，平成17年度にはサブチームとして「人工呼吸管理チーム」を立ち上げた.人工呼吸器回診，定例ミーティング，勉強会，マニュアル作成などを行い，安全かつ効果的な人工呼吸療法の実践を図っている.また，チームによる非侵襲的陽圧換気療法(Non-invasivePositivePressureVentilation：NPPV)導入サポートシステムを開始し，急性期の導入を迅速かつ適切に行うよう努めている.チーム活動による効果として，人工呼吸器使用中の不具合率の減少，NPPVの導入件数及び急性期選択率の増加が挙げられる.人工呼吸管理患者に対し，専門チームが介入したり看護師を中心として院内へ情報を周知徹底することにより安全な呼吸管理を実践し新たに生じる問題に迅速に対応できる体制を今後も継続し発展させていきたい.