東京工業大学大岡山キャンパスランドスケープデザイン

摘要

キャンパスの再生を担うランドスケーブデザインは、本館前の桜並木を大きな1枚の「床」で保全し、地下化された図書館の上にかつてあった小高い「丘」を復元して、新たな環境基盤を構築した。大きく成長した熱環境負荷の低い桜並木と、新しく創られた蒸発散能力の高い南斜面の丘を繋げることで、光合成のエネルギー循環による快適な環境の連鎖を生み出している。生命科学に立脚したランドスケープ手法と最先端の環境工学をまとった建築様式が融合するキャンパス計画は、次世代型の都市モデルとなる可能性を持っている。