連載：ランドスケープ・アーキテクチュアとアーバン・デザインの新しい関係－第8回生活の質にかかわるランドスケープ・デザイン：マーサ・シュワルツ・アンド・パートナーズ

摘要

優れた公共空間を確実に実現していくためには、前もって政治的なサポートをとりつけておくことが必要となる。場合によってはクライアントの進歩的な考え方や交渉力がその役割を果たしてくれることもあるが、大半の場合、公共空間のための優れたデザインが実現されていくプロセスはきわめて混沌としたものである。アーバン・デザインとは未来に受け継がれていくものなのであるという認識を広げていくことはこのプロセスの一部であり、長い経験を通してこのことをよく知るデザイナーの1人がマーサ・シュワルツである。