PQ測定用輪軸を用いた車輪・レール間接触点前後移動量推定法

摘要

鉄道車両が曲線を通過する際には，一般に車輪とレールの間に相対的なヨー角（いわゆるアタック角）が生じる．アタック角は鉄道車両の自己操舵性能を測る上で重要な物理量であり，アタック角そのもの，もしくはアタック角に相当するなんらかの情報を測定することができれば，輪軸の運動に関する諸現象の解明等に資するものと考えられ，ひいては車両の走行安全性向上に関してより多くの知見を得ることができると考えられる．